英語学習法

英語リスニングが上達しない人の共通点と効果的な練習法|3ヶ月で変わる学習法

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「英語のリスニングが全然上達しない」という悩みは、社会人の英語学習で非常によく聞かれます。通勤時間に英語のポッドキャストを半年聞き流しても、TOEICのリスニングスコアがほとんど上がらなかった、というケースは少なくありません。

転機になりやすいのは「聞き流しだけでは勉強にならない」と気づき、やり方を根本的に変えることです。聞き流し中心から能動的な練習へ切り替えると、3ヶ月でリスニングスコアが大きく伸びるケースもあります。この記事では、効果が出やすい練習法と、リスニングが上達しない人に共通するパターンを整理して伝えます。

リスニングが上達しない人の5つの共通点

リスニングが上達しない人の5つの共通点
Photo by William Krause on Unsplash

共通点1:ひたすら聞き流している

英語の音声をBGMのように流しているだけでは、リスニング力は伸びない。脳が「処理すべき情報」として認識していないからだ。一般に、ただ聞き流す受動的なリスニングよりも、内容を理解しようと意識する能動的なリスニングのほうが学習効果が高いとされている。

共通点2:自分のレベルに合わない素材を使っている

CNNやBBCのニュースをいきなり聞いても、初中級者には速すぎる。ネイティブのニュースは一般に1分間に150語以上のスピードとされ、初中級者が無理なく理解できる速度はそれより遅めと言われる。自分の「ちょっと頑張れば分かる」レベルの素材を選ぶのが鉄則だ。

共通点3:単語力が不足している

知らない単語は聞き取れない。これは当たり前のことだけど、リスニング練習ばかりして語彙学習を怠る人が多い。英語の日常会話の95%は約3,000語でカバーされるので、まずはこの3,000語を完璧にするのが先だ。

共通点4:英語の音変化を知らない

英語には「リンキング」「リダクション」「フラッピング」という3大音変化がある。

  • リンキング(連結):「check it out」が「チェキラウ」に聞こえる現象
  • リダクション(脱落):「want to」が「ワナ」に聞こえる現象
  • フラッピング:「water」がアメリカ英語で「ワラー」に聞こえる現象

これらを知識として知っているだけで、聞き取り精度が劇的に向上する。

共通点5:復習をしない

一度聞いた素材を「もう聞いた」と捨ててしまうのはもったいない。同じ素材を最低3回は繰り返すことで、脳が音のパターンを定着させる。日本の英語教育政策については、文部科学省「外国語教育の推進」のページで、目標とすべき英語力の指標(CEFR等)が公開されています。

3ヶ月でリスニングスコアを伸ばす練習法

3ヶ月でリスニングスコアを伸ばす練習法
Photo by Hümâ H. Yardım on Unsplash

ここからは、効果が出やすい方法を具体的に紹介する。1日の学習時間の目安は45分〜1時間。特別なことは必要ない。

練習法1:ディクテーション(書き取り)

英語音声を聞いて、聞こえた通りに書き取る練習法。これが一番キツいけど、一番効果があった。

やり方:

  1. 30秒〜1分の短い音声を用意する(TOEIC公式問題集のPart 3・4が最適)
  2. 1回目:通しで聞いて、聞き取れた部分だけ書く
  3. 2回目:一時停止しながら、できるだけ空欄を埋める
  4. 3回目:スクリプトを見て答え合わせ。聞き取れなかった箇所をマーカーで印をつける
  5. 4回目:スクリプトを見ながら音声を聞き、音と文字を一致させる

最初は30秒の音声に15分ほどかかることもあるが、続けるうちに短い時間で終えられるようになっていく。この「聞き取れなかった箇所を発見する」プロセスが上達のカギだ。

練習法2:シャドーイング

音声を聞きながら、0.5〜1秒遅れで同じように声に出す練習法。リスニングとスピーキングの両方を鍛えられる。

TED Talksの字幕付き動画(速度0.75倍)はシャドーイングの入門に向いている。最初は口が追いつかなくても、同じ動画を数日繰り返すと、スムーズに口が動くようになっていく。

コツ:完璧に再現しようとしなくていい。7割くらい言えればOK。意味を理解しながら声に出すことが大切で、ロボットのように真似するだけではダメだ。

練習法3:オーバーラッピング

スクリプトを見ながら、音声と同時に声に出す練習法。シャドーイングの準備段階として有効だ。英語のリズムとイントネーションを体に染み込ませる効果がある。

レベル別おすすめリスニング素材

初級(TOEIC 300〜450点)

  • NHK World Japan(無料):日本のニュースを平易な英語で報道。背景知識があるので理解しやすい
  • VOA Learning English(無料):アメリカの国営放送が作る英語学習者向けコンテンツ。話速が1分間に約90語と遅めで聞き取りやすい
  • TOEIC公式問題集のPart 1・2:短文中心で反復練習に最適

中級(TOEIC 450〜650点)

  • TED Talks(無料):5〜15分程度のプレゼン。字幕・スクリプト付きで学習しやすい
  • Podcast「6 Minute English」(BBC):1回6分で完結。イギリス英語の学習に最適
  • TOEIC公式問題集のPart 3・4:会話とモノローグの聞き取り練習

上級(TOEIC 650点以上)

  • NPR(National Public Radio):アメリカの公共ラジオ。自然なスピードのネイティブ英語
  • 映画・ドラマ(英語字幕付き):スラングや口語表現の学習に
  • Podcast「All Ears English」:ネイティブの自然な会話スピード

リスニング上達の具体的なスケジュール例

3ヶ月間で取り組むスケジュール例を紹介する。

1ヶ月目:基礎固め

  • 朝の通勤時間(20分):VOA Learning Englishを聞く→帰宅後にディクテーション
  • 夜(30分):TOEIC公式問題集Part 3のディクテーション
  • 週末(1時間):音変化のルール学習(YouTubeの解説動画)

2ヶ月目:シャドーイング導入

  • 朝(20分):TED Talks(速度0.75倍)のシャドーイング
  • 夜(30分):TOEIC Part 3・4のディクテーション + 間違えた箇所のシャドーイング
  • 週末(1時間):BBC 6 Minute Englishのディクテーション

3ヶ月目:実戦レベルに引き上げ

  • 朝(20分):TED Talks(通常速度)のシャドーイング
  • 夜(30分):TOEIC模試のリスニングパート通し練習
  • 週末(1時間):映画のワンシーンでディクテーション

このように取り組むことで、3ヶ月でTOEICリスニングのスコアが大きく伸びるケースもある。もちろん個人差はあるが、「正しいやり方で毎日続ける」ことが大切だ。

オンライン英会話でリスニング力を鍛えたい社会人はこちらの記事が参考になる。TOEICのスコアアップを目指す人はTOEIC800点を取る勉強法も合わせて読んでほしい。

よくある質問(FAQ)

Q. リスニングは毎日やらないと上達しませんか?

理想は毎日だが、週4〜5日でも十分効果はある。大切なのは1回の時間ではなく継続性。1日15分でも3ヶ月続ければ、合計で約22時間の学習量になる。週1回2時間より、毎日15分のほうが脳科学的にも効果が高いとされている(分散学習効果)。

Q. 洋楽を聞くのはリスニング力向上に効果がありますか?

楽しみとしては良いが、リスニング力の向上には限定的。歌詞は韻を踏んだり省略したりと日常会話とは異なるので、メインの学習法にはならない。ただし英語のリズムに慣れる効果はあるので、モチベーション維持には活用したい。

Q. リスニング力が伸びるまでどれくらいかかりますか?

個人差はあるが、正しい練習法で毎日30分〜1時間取り組めば、早い人で1ヶ月、平均的には2〜3ヶ月で実感できる変化が出る。TOEICリスニングのスコアで50〜100点程度の向上が目安。ブレイクスルーは突然やってくるので、「まだ伸びない」と感じる期間も諦めずに続けることが大切だ。

Q. イヤホンとスピーカー、どちらで練習するのが良いですか?

ディクテーションやシャドーイングはイヤホン推奨。細かい音の違いが聞き取りやすい。ただし、実際のTOEIC試験はスピーカーで出題されるので、試験前はスピーカーで模試を解く練習もしておこう。普段の学習はイヤホン7割、スピーカー3割くらいのバランスがおすすめだ(参考:ETS公式サイト)。

関連記事:英語リスニングが聞き取れない理由と改善法【発音・スピード・語彙の壁】

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参考資料:文部科学省 外国語教育の充実NHK語学講座(公式)

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